3行まとめ
- プルリクエストコードの変更をレビューして取り込むための、GitHub 上の申請単位のコメントから Amplitude や PagerDuty を @ で呼べます
- Copilot cloud agent と同じ土台・harnessエージェントを動かす土台の実行環境。agent apps は Copilot cloud agent と同じものを使う で動く仕組みです
- 4つのタブを行き来して運んでいたのは、人ではなく文脈でした
何が起きたか
GitHub が agent appGitHub の中で動く外部サービスのエージェント。Marketplace から入れて組織で有効にするs を公開しました。外部サービスのエージェントを、GitHub の画面から直接呼べる仕組みです。第一弾に Amplitude・Endor Labs・LaunchDarkly・PagerDuty が並びます。
紹介されている流れはこうです。実装の前に Amplitude へ数字を聞き、実装中に Endor Labs へ依存関係を見てもらう。出し方は LaunchDarkly にフラグを作らせ、マージ前に PagerDuty へ障害の状況を確かめる。
呼び方は3通りあります。
- issue に割り当てて仕事を始めさせる
- プルリクエストのコメントで @ を付けて指名する
- リポジトリの Agents タブから選ぶ
入手先は GitHub Marketplace です。インストールして組織で有効にすると使えます。Miro や SonarQube なども第一弾に入っています。
なぜ難しい・何がすごいか
厄介だったのは、答えのありかが4か所に分かれていたことです。ひとつのプルリクエストで、問いは4つ立ちます。
- この変更は本当に正しいか
- 触る依存関係はきれいか
- どう安全に出すか
- いま出して大丈夫か
答える道具は問いごとに違います。数字を見るツール、依存関係を調べるツール、公開範囲を絞るツール、障害の状況を見るツール。作業を進めるあいだ、同じ前提を4つの画面へ手で運ぶことになります。
運ぶ手間が消えました。道具は今までと同じものを使い、答えだけがプルリクエストの中に返ってきます。
例に挙がっているのは、無料トライアルの「チームを招待」ステップを任意にする作業です。Amplitude に聞くと、ステップを終えたチーム利用者は後まで残ると返ってきます。ひとりで使う人には、その相関がありません。
コードを書く前に、任意にする対象をひとり利用者だけへ絞り直せます。
たとえ話
役所や銀行の窓口を思い浮かべてください。用件ごとに窓口が違い、同じ書類を毎回出し直します。移動しているのは、書類を抱えた自分です。
agent apps がやったのは、担当者を自分の机まで呼ぶことでした。書類は机に置いたまま。担当者は今までと同じ人たちです。
用語ミニ辞典
- agent app: GitHub の中で動く外部サービスのエージェント。Marketplace から入れて組織で有効にする
- プルリクエスト: コードの変更をレビューして取り込むための、GitHub 上の申請単位
- フィーチャーフラグ: コードに仕込むスイッチ。誰に新機能を見せるかを後から切り替えられる
- harness: エージェントを動かす土台の実行環境。agent apps は Copilot cloud agent と同じものを使う
技術者向けの深掘り
土台は Copilot cloud agent と同じです。プラットフォームも harness も共通で、その上に各社のサービスが載ります。
書き込む操作には歯止めがあります。LaunchDarkly のエージェントはフラグを作り、コードへの組み込みをコミットとして出します。対象環境に承認が必要なら、ターゲティングを直接変えずに承認リクエストを作ります。
判断は人に残ります。PagerDuty のエージェントは、リポジトリを PagerDuty のサービスに対応づけます。進行中の障害と直近90日の履歴を確かめ、変更ファイルと過去の障害箇所を突き合わせます。
Endor Labs のエージェントは、変わった依存を拾います。既知の脆弱性とパッケージのリスクを調べ、結果をプルリクエストに書きます。CI が落ちてから直していた作業が、変更が目の前にあるうちの確認に前倒しされます。
これは自分に関係ある?
プログラムを書かない人にも、形の似た話です。情報が道具ごとに散らばり、人がそのあいだを行き来する。稟議でも見積もりでも起きます。
開発チームで使うなら、入り口は組織の設定です。Marketplace から入れて有効にする手順が要ります。
ツールを提供する側には、置き場所が増えました。自社のサービスを GitHub の中のエージェントとして出す道です。
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